ボロボロの歯は全部抜くべき?残すべき?後悔しないための総合治療の考え方
2026年01月19日

◆歯がボロボロになる原因と、放置すると起こる全身への影響
歯がボロボロになってしまったとき、多くの方が
「このまま残せるのか、それとも抜歯が必要なのか」で迷います。
歯周病は痛みが出にくく、進行してから気づくことも少なくありません。
放置すると歯を支える骨が溶け、歯がぐらつき、最終的にはお口全体がボロボロの状態に。
また、歯周病は単に口の中の問題だけでなく、糖尿病や心疾患など全身の健康にも影響する
と言われています。
「痛くないから大丈夫」「年齢的に仕方ない」と軽く考えず、定期的に歯科医でチェックを受け、
早めに治療を始めることが重要です。

◆抜歯か保存かを決める基準とは?歯科医が見ているチェックポイント
抜歯か保存かを判断するときに歯科医が重視するのは、
その歯が今後も噛む機能を保てるかどうかです。
顎の骨の吸収が進み、歯を支える骨が失われているような場合、
表面的に歯の治療をしても噛みやすさを安定させることは困難です。
また、重度の歯周病は、周囲の歯へ広がるリスクもはらんでいます。
歯周病の歯1本を残した結果、健康だった歯まで歯周病が広がってしまった
というケースは珍しくありません。
繰り返す痛みや腫れの原因になったり、将来の治療に悪影響を及ぼしたりします。
歯科医は、歯の状態と今後の影響を整理したうえで、保存か抜歯かを総合的に判断しています。
◆全顎治療という選択肢:1本ずつではなく「口全体」を見て治すメリット 歯がボロボロになっている場合、痛む歯や悪い歯をその都度治すだけでは、 根本的な解決につながりません。 噛み合わせの乱れや歯周病、欠損が口全体に影響しているケースでは、 「全顎治療」という考え方が重要です。 全顎治療では、残せる歯・抜歯が必要な歯を見極めたうえで、 噛み合わせ・見た目・ケアのしやすさまで含めて口全体を設計します。 治療の順序や最終的なゴールを最初に明確にするため、 場当たり的な処置で治療が長引くリスクを減らし、 しっかり噛める状態を長く安定させることができるのです。

◆保存治療+補綴+インプラントを組み合わせた代表的な治療パターン 歯がボロボロの場合でも、すべてを抜くのではなく 「残せる歯は残し、難しい部分は補う」治療が行われます。 歯を支える土台が失われている部分など、保存が難しいものは抜歯し、 骨の状態を確認したうえでインプラントなどを埋入します。 一方、状態の良い歯は支えとして活かし、ブリッジや仮歯で噛み合わせを整えながら治療を進めます。 仮歯の段階で見た目や噛みやすさを確認し、問題がなければ最終的な補綴物へ移行します。 保存治療・補綴・インプラントを組み合わせることで、機能面と審美面の両立を目指します。
◆抜いた後をどうする?義歯・ブリッジ・インプラントの違いと選び方
抜歯後は、噛み合わせや見た目を整えるために補綴治療が欠かせません。
代表的なのが義歯、ブリッジ、インプラントです。
義歯は取り外し式で体への負担が少なく、清掃しやすい点が特徴です。
ブリッジは両隣の歯を支えに固定する方法で、違和感が少なく自然に噛めます。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋めるため、咀嚼力と安定性に優れています。
年齢や全身状態、残っている歯の状況、生活スタイルを踏まえ、
長く使える方法を歯科医師と相談して選ぶことが大切です。
◆まとめ 歯がボロボロになった背景には、気づかないうちに進行した歯周病が関わっていることが多く、 放置すると歯だけでなく全身の健康にも影響が及ぶ可能性があります。 抜歯するか残すかは、「今後も安定して噛めるか」「周囲の歯に悪影響を与えないか」 といった点を踏まえて、口全体の状態から総合的に判断されます。 悪い歯だけをその場しのぎで治すのではなく、 全顎治療の考え方で噛み合わせや将来の安定性まで見据えることで、 治療のゴールが明確になりやすくなります。 判断を先延ばしにするほど選択肢は限られていくため、 気になる症状がある場合は早めに歯科医へ相談し、 納得できる治療計画を立てることが後悔を減らす近道になります。







